2016年7月5日、格安SIMサービスのY!モバイルとGoogleが、日本初となる「Android One」搭載スマホ「シャープ 507SH」を発表しました。Androidは聞いたことがあるけど、「Android One」って何?という方も多いと思います。Android Oneについて調べてみました。
Android Oneとは?
Googleがスマホ向けに提供している「Android」というOSは、スマホメーカーごとにさまざまなカスタマイズが行われているのが一般的です。同じAndroidスマホでも、ソニーのものとサムスンのものとASUSのものだと、画面の見た目や操作方法が少しずつ違いますよね。メーカーごとに自社が理想とする形へカスタマイズできるのがAndroidの魅力でした。
しかし、メーカーごとにカスタマイズされているのは、使用する人によっては「使わないアプリが最初からたくさん入っている」ことや「機種変したら操作感が変わってしまった」というのが気になることがありました。
さらに、OSにセキュリティの脆弱性が発見されたときや新しい機能が追加されたときには「OSのバージョンアップ」で対応したいのに、Googleから新しいOSがリリースされても、カスタマイズされているスマホではそのまま利用できないという大きな難点がありました。
Androidスマホを長く使用しているのに、いままで一度もOSのバージョンアップをしたことがないという方も多いのではないでしょうか? セキュリティの面や新しい機能の追加の面から考えるとよくない状態です。
Android Oneは、Googleとスマホメーカーが協力し合って、カスタマイズを行っていない「素のままのAndroid」を搭載し、最低2年間はGoogleから毎月の自動アップデートと、最低18ヶ月の最新Android OSへのアップグレードが保証されています。
ユーザーは常に最新のAndroidを使うことができるので、セキュリティの面でも心強いですし、新機能がリリースされたらいち早く体験することができます。
シャープ 507SHとは?
日本初のAndroid One搭載スマホがシャープ 507SHです。5.0インチ 1280 x 720 IGZO液晶、Snapdragon 617 MSM8952プロセッサ(8コア/Adreno 405 GPU)、2GB RAM、16GBストレージ、microSDXCスロット、防水(IPX5/8)、防塵(IP5X)、ワンセグ、13MPメインカメラ、5MPフロントカメラ、Bluetooth 4.2、802.11b/g/n、NFC(おサイフケータイには非対応)、3,010mAhバッテリー、急速充電対応といった、ミドルレンジクラスにふさわしいスペックです。
本体サイズは約142 x 71 x 8.8mm、重さは約135g。5インチ液晶なので片手で軽々と操作が可能です。大容量のバッテリーと低消費電力のIGZO液晶のおかげで、最大3日程度は使用できるというのも大きなメリット。
日本メーカーのシャープらしく、ワンセグ試聴にも対応していますが、おサイフケータイには非対応なのが残念なところ。Y!mobileから提供予定です。
Android Oneで何が変わるの?
507SHに標準で搭載されているのは現在最新の「Android 6.0 Marshmallow(マシュマロ)」というOSです。最低18ヶ月のOSアップグレードが保証されているため、次のバージョンの「Android 7.0 Nougat(ヌガー)」も利用が可能になるはずです。
標準でインストールされているアプリはGoogle製の「Google Chrome」や「Gmail」、「Google Maps」を中心に、必要最低限なものだけ。購入したばかりなのに本体の容量の残りが少なくて何もできない、というようなことはありません。
「常に最新のAndroidを体験してみたい」というパワーユーザーさんから、「セキュリティの高いAndroidを使っていたい」という企業ユーザー、「たくさんのアプリが入っているとよく分からない」というビギナーユーザーまで、幅広く対応できるのがAndroid Oneの魅力です。
反対に、メーカーごとにカスタマイズされたAndroidとは画面の見た目が素っ気なく感じてしまうこともあるかもなので、ぜひ一度Y!mobileの店頭で手に取ってみてください。
また、Y!mobile公式サイトでも詳しい端末のスペック・新機能の解説があります。
こちらも参考にしてみてください。